○はしがき
こんにちは。
先日フォロワーが1000人を越え、いよいよTwitter世界での認知度もキチガイ度も増してきました@SUR(する)です。
ここ最近、某新型コロなんとかウイルスのせいで世界はまるっきり変わってしまいましたね。外出自粛メインの生活のせいで太陽を浴びる機会も減ってしまい、花は枯れ、鳥は空を捨て、人は微笑みを無くしてしまいました。
しかも、そんな中でポケモンはというと、切断バグやらTODやら環境の劣悪化やらでまるで「第5世代にでも時が戻ったのか?!」というような酷い有り様ですね。本当に第8世代楽しめているか怪しい感じですよね。
ですが、そんな時だからこそ、私たちは笑わなくてはいけません。楽しまなければなりません。
そういうわけで、歴史のある由緒正しきルールの大会を開催しました。
その名も…
『逆一位杯』です!!
(↑サムネ用だいばくはつ)
所謂、「負けるが勝ち」大会ですね。
(詳しいルール等まとめてあります。)
このルール、過去第5世代から幾度となく開かれており、世代が新しくなる度に新たな自滅用ポケモン、新たな自滅戦術が取り入れられてきました。
第8世代でも既に開催されていたのですが、今回は「ダブル6→N(Nは2以上6以下の整数)」というちょっと趣向を凝らしたルールにしてみました。
詳しくは上記の募集用記事をご覧下さい。
このルールの目新しさや、逆一位杯の知名度もあって16人もの参加者に集まってもらいました。
本当にありがとうございます。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回の記事では今大会の進行の様子や、参加者の使用した戦術等をまとめて文献とすることで、後世のための知恵として残したいと思います。
長くなるかと思いますが、是非とも最後まで読んでくれると嬉しいです。
○大会スケジュールについて
大会は2020年4月18日の土曜日、21時から開催されました。
今回は参加者16人ということで、
・対戦数をなるべく多くすること
・グダらないようにスムーズに進行すること
・かつ全員が余裕を持って楽しめること
を考慮して、8人ブロック×2での総当たり戦、ブロック内で最も勝率が高いひとが決勝戦進出という流れにすることにしました。
大会当日のお昼頃にツイキャスを開き、相変わらずのアナログあみだくじでブロック分けを行いました。
その様子とブロック分け結果がこんな感じ。
↓
(参加者を申請順に並べて線を書き書き…)
試合がスムーズに進行するよう、あらかじめ対戦順とその対戦時に使用するパスワードもこちらで設定しました。
参加者全員Twitterをやっていましたので、全員を含めたグループDMを作成、そこにて今回のブロック分け等の連絡、配信等をする際の注意事項、対戦の結果報告の仕方についての指示を行いました。
負けるが勝ちルールなので、「無事に負けられたひとが『負けました』という報告してください」という指示をしたんですが、『○○vs□□、○○勝ちです!』という報告をされ、「どっちなの?!?」と何度かなりました(笑)
ルールが悪いね。
20:50にメンバー点呼をし、21時に試合開始、一試合10分でしっかりと進行し、結果こうなりました。
両ブロック共に6-1がふたりずつ出ましたので直対にて一位を決定。うえすさんとはぐれさんがそれぞれ決勝戦進出となりました。
さて、あとは決勝戦をやってもらおうかと思ってた矢先…
ここで、決勝進出のはぐれさんから提案がありました。
「ブロック二位になったひと同士で三位決定戦をしてはどうでしょうか?」
なるほど、それは凄い良いアイデア。幸いにもじばくブロック二位のやましょーさんはニコニコ生放送にて配信をしていたため、試合の様子を見に行くことができました。これは盛り上がった状態で決勝戦を迎えられるだろう、と判断し、急遽三位決定戦もやることに。
そんで、急遽作成したのがこれ。
↓
ここでもパスワードは設定しておきました。
5分ほど時間を置いた後、三位決定戦、決勝戦とすることに。
決勝戦の様子ははぐれさんに頑張ってツイキャスをしてもらいました。
そして最終結果がこんな感じに。
↓
決勝の緊張から少しトラブルもありましたが、参加者の皆さんのおかげでなんとか無事に最後まで終わらせることができました。
いやー、皆さん本当にありがとうございました。この場を借りてお礼を言わせてもらいます(^o^;
大会自体は二時間ほどでスッパリと終わらせることができたので、今後ともこんな感じでやっていければなと思っています。
○参加者とその戦術について
さて、ひとによってはここからがメインの話でしょう。
今回16人もの参加者が独自の研究によって多くのポケモン、戦術が開拓されました。
ここからはその16人の構築のまとめ及びその紹介をしていきます。
(ひとによっては勝手に構築の命名をしてます。悪しからずご了承ください。)
□じばくブロック
○えふさん 3敗4勝
使用構築:対応型南瓜エルフ
おそらく今大会で最も新規育成数が多い選手。その数なんと脅威の10体!!考察量もまた物凄く、あらゆる戦術に加えてTODまでも考慮されたあらゆる戦法に対応できるようなパーティー構築となっていた。
○うえすさん 予選6敗1勝 決勝2位
使用構築:上振れイエッサンアギルダー
【逆一位杯準優勝】上振れイエッサンアギルダー - ぱちりすと!
イエッサン♀を"マイペース"での採用。アギルダーの素の速さや「相手を倒れさせない」という戦術を大胆に活用。試合によっては相手にわるあがきをさせて自分側のイエッサンを倒させたことも…使用する技のチョイスがさすがの一言である。
○れたすさん 0敗7勝
使用構築:愉快な蝉の仲間たち
今大会唯一の"全勝者"。テッカニンのいのちがけやヌケニンのサイドチェンジ等、相手を自分のペースにさせない戦法を多々用いたようだ。
○せうゆさん 4敗3勝
使用構築:優先度の正義『いぬざかな』
最速のそれ以上を狙う"先制技"を駆使して自滅する戦術を使用。(急所に当たってたらどうしてたんだ…)
グレッグルやゲンガーを絡めた爆発戦術も使用していたため、使用者の幅の広さ、知識の深さも伺える。
○カゼハさん 3敗4勝
サイチェン、ねこだまし、てだすけ…と、スカーフマタドガスの爆発に全力を注いだ構築。ヤミラミが爆発を受ける姿はある人にとっては見ていて痛快だろう。この並びだとヤミラミのねらいのまとがバレバレバレンタインなので相手からのねこだましがしんどいみたいだ。
○やましょーさん 6敗1勝 決勝4位
使用構築:天晴れキュウコンテング
【剣盾】ダーテング+キュウコン【逆一位杯 4位】 - IQ3ぐらいの人のブログ
ブログでの考察量が驚くほど多い。本当にIQ3か…?
構築に関してもダーテングを異常な速さからねこだましさせて相手のねこだましを防いだり、キュウコンのフレドラ自傷にて自滅を図ったりとかなり高度に練られたものである。さすがの戦績と言わざるを得ない。彼もまた今回の大会で狂人の才を見せてくれたひとりだろう。
○きのさん 3敗4勝
使用構築:威嚇と自爆って韻踏んでね?
ハリーセンを"威嚇しながら自爆できるポケモン"として採用。考察段階で起きるであろう対面を予測した上での戦術である。これにより相手を倒させずにもぎ取った勝利もあったようだ。
○ミズイロさん 3敗4勝
使用構築:自分がいちばん無難 だんご三兄弟
イエッサン♀/パンプジン/ジュラルドン
自他共に認める"無難of無難"構築。甘えるやすじがねいりジュラルドン等、"相手を負けさせない"戦術も組み込まれており対応幅は広そうだ。
□だいばくはつブロック
○SUR(する) 3敗4勝
かるわざアギルダーのダイアタックで相手のすばやさを下げ、相手が爆発するよりも先に爆発することを狙った構築。しかも、ダイマックスすると相手のねこだまし等の妨害も防げるため相手のメタを崩すことが可能となる。…はずだった。
優先度の壁には勝てなかったよ…
基本上三体しか出さないため下は見せポケ。ちゃんと育成しとけば良かったとこれも後悔。
○サイキッカー 4敗3勝
使用構築:ヌケニンバリヤー!!!!
バリヤードで相手からの妨害を防ぎ、ヌケニンのかげうちをバリヤードにぶちこむことを目指した構築。イエッサン入りには逆立ちしても勝てないらしく、イエッサンが居ないパーティにだすとのことだ。しかし、ここまで見てた読者の皆さんはお気づきだろう、この大会イエッサンだらけなのですがその…
○四畳半 6敗1勝 決勝3位
使用構築:ねこの鉢巻ねこだまし
レパルダスのハチマキ不意打ちでゴーストタイプの爆発要員をワンパン(猫なのにワンパンとはこれいかに)して、相手を負けさせない、こちらは爆発するという構築。下4体が完全に見せポケだが、しっかり考察されたうえでの見せポケなので筆者みたいにテキトーにゆでたまご持たせたカマスジョーとはわけが違う。レパルダスといういたずらの効かないいたずらごころがいかに現環境でも強いかを証明してくれた。さすが、環境の読みが本当に上手である。
小ネタ:
○いこーるさん 1敗6勝
使用構築:イエアギガンメタイエアギ(呪文)
【ポケモン剣盾】逆一位杯【考察と感想】 - いこーるの方程式
あらゆる角度からイエッサンアギルダーをメタりにメタったイエッサンアギルダー大嫌いかよ構築。当の本人がイエッサンアギルダー採用してるのが一番ポイント高い。
○モヴさん 2敗5勝
使用構築:色カラスは電気羊の夢を見るか
逆一位杯の反省会会場レポート モヴ視点 - アーマルドは パワージェムを つかった!
ニャオニクスがまんぷくおこうをトリックし、その間にバチンウニがじばくする構築。…のはずだが、実はこうこうのしっぽやまんぷくおこうは譲渡されてもそのターン中の行動には反映されない。やるならパワーバンドやくろいてっきゅうでやるべきだったろう。本人も「勝ちすぎた…」と反省している。(勝ちすぎて反省する機会他にあるのか。)
○はぐれさん 6敗1勝 決勝1位
使用構築:ヌケニンとイエッサン♂
逆一位杯 優勝構築-ヌケニンとイエッサン♂ - 勝利はまぐれ
本大会一位となったはぐれさんの構築なのだが、なんとイエッサンがサイコメイカーではない。おまけに♂である。しかも構築には見せポケだらけである。構築自体はイエッサンをヌケニンでかげうちする、という何ともシンプルなものだが、相手にイエッサン♀を出させないようにする、ねこだましで相手を動かせない、とメタの一歩上を行った斬新な発想、かつ非常に完成度の高いものであった。今後とも彼の思考は参考にしたい。
○もるもっとさん 3敗4勝
使用構築:ビビりんぼうのサンタクロース
普段はこおり統一で様々なルールに殴り込みに行く彼が今回目をつけたのはデリバードである。デリバードはこおりタイプのポケモンの中でもねこだまし、おきみやげ、みちづれ、てだすけ…とサポート技が豊富にあり、特性で特殊な戦術へのメタもしっかりとしている優秀なポケモンである。じばく系の戦術を使うであろうことを敢えて見せていかくを誘い、それをビビりだまで逆利用するという狡猾さまで見せている。彼もなかなか侮れない男だ。
○tnbさん 3敗4勝
使用構築:新世紀レパンゲリオン劇場版/かげうちを君(ラルトス)に
申請受け付け時、彼のTwitterアカウントを確認したのだが、彼のツイートからはポケモンのポの字も見つからなかったため、正直めちゃめちゃ困惑していた。…が、蓋を開けてみると構築の完成度、戦略性、環境の読みと十分であり大会でもかなりの奮闘を見せていた。人は見かけによらない。得体の知れないひとほど警戒するべき、という良い例を見せてもらうこととなった。
○KP集計
1位:イエッサン♀…KP14
2位:アギルダー…KP11
3位:エルフーン…KP8
4位:パンプジン小
ガラルマタドガス…KP6
5位:ヌケニン…KP5
6位:フワライド…KP4
7位:ゲンガー
ヤミラミ…KP3
8位:カマスジョー、テッカニン、ドガース、バタフリー、バチンウニ、ハリーセン、モンメン、レパルダス…KP2
9位:アオガラス、イエッサン♂、ウインディ、ウパー、キュウコン、グレッグル、ジュラルドン、シルヴァディ、ズルッグ、ダーテング、ツチニン、デリバード、ナマコブシ、ニャース(原種)、ニャオニクス♂、バリヤード(原種)、プルリル、マニューラ、ラルトス、ルカリオ…KP1
○おわりに
いかがだったでしょうか。後学のためになる良い記事が書けたのではないかと思っています。
ヌケニン2on2、逆一位杯と、数時間で終わるポケモン大会をこれまで開催、運営してきましたが、どちらも事前の準備と参加者のモラルの高さで救われていたなぁと実感しております。
今後もこういった特殊なルールの大会を定期的に開いていくつもりなので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
それでは皆さん、また次の大会で…
せば(*・ω・)ノ
今大会ぜんっぜんふざけられなかったので最後にダイマしたアギルダーの足と爆発するマタドガスを置いておきます。
おしまい。