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【構築記事】コアラのマーチシールド戦3位入賞構築『ミュウと過労の勇者ルカリオ』(前編)

皆さんどうもこんにちは。

 

ただいま国家試験の勉強真っ最中、@SUR(する)です(白目)

 

さて、今回の記事ですが、先日『コアラのマーチシールド戦』という大会に出場し、3位という大変名誉な賞をいただいてきましたので、思いきって構築記事を残すことにしました。

 

って訳でその構築がこちらです!!

 

 


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…?

 

 

 

いや、その気持ちはわかる。

 

色々と突っ込みたいですよね。

 

順を追って説明します。

 

 

 

1.そもそもこの大会は?

ことの発端は僕のツイートです。

 

@SUR(する) on Twitter: "ネイティオが印刷のミスでマミってるんやが…… "

 

このツイートを見た主催のうえす(@uest_dego)さんが、「これ、コアラのマーチで出たポケモンだけで対戦したら面白いんじゃね…?」と言い、それに複数人が「やりましょう!!!」と便乗した結果、開催される運びとなりました。こうしてクソルールの大会は生まれてきたんですね。

 

大会の概要は以下ツイートとスレッドの通りです。

 

うえす on Twitter: "久しぶりに特殊ルールの大会をします!その名も「コアラのマーチシールド戦!」 ポケモンコラボのコアラのマーチを開けて、出てきた絵柄のポケモンでダブルバトルをするルールです 参加希望の方は、私までリプかDMで連絡ください!12/16or参加者が8人となったタイミングで締め切ります!… https://t.co/rVPg5xMcpK"

 

 

 

2.開封結果&大会準備

大会、参加するからには優勝を目指しますよ!

そう意気込んでドラッグストアに向かい、コアラとマーチwithポケモンを購入、ツイキャスにて開封の様子を放送しました。

 

 

その結果がこれだぁ!!!

 

 

 


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…コアラ出過ぎじゃね?

あと剣盾で使えないポケモンも多くね?

被りも多くね???

 

んんんんんんんん…

 

 


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他の人の開封結果が出るまでずっとこんな感じでした。

 

 

さて、参加者が決まって全員の開封結果及びブロック分けが開示された結果、以下の画像のようになりました。

 


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スコルピに愛された男過ぎる…

 

パーティにリザードンウインディの一貫があるせいで勝てるかどうかマジで分からん状態でした。

 

まぁまぁ、言ってても仕方がありません。「人生は与えられたカードでの勝負」ってイッシュの四天王も言ってますからね。


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全力で考察して、勝ちにいく方法を考えました。

 

んで、思いついた作戦は3つ。

 

○作戦その1

せいぎのルカリオふくろだたきプラン

ルカリオの特性「せいぎのこころ」をミュウでふくろだたきし、ルカリオの攻撃を高めて戦う作戦です。

 

実は今回のコアラとマーチwithポケモンから出てくるポケモンの中でせいぎのこころを持つポケモンウインディルカリオの2匹のみ、ふくろだたきができるポケモンリザードンとシークレット枠のミュウのみです。

 

他の参加者には出来ないプランであり(追記:オリオンさんできました…)、かつお手軽高火力であるため、採用を考えました。

 

しかし、ルカリオのすばやさ種族値は90族。対戦相手のポケモンを見ると、リザードンウインディカプ・テテフ、タチフサグマ、フェローチェと、ルカリオの上を取りかつダイマックスしたルカリオをワンパンできるスペックを持ち合わせたポケモンが非常に多いため、このプランを通すのは難しいと思われました。

 

 

○作戦その2

つぼスコルピで最強ラッキー育成プラン

2体のスコルピにスカーフタスキを持たせて技「つぼをつく」を連打し、ラッキーの能力を極限まで上昇させ、またラッキー自身も「ちいさくなる」「めいそう」を積んでハイパーボイスやアシストパワーで全抜きを狙うプラン。技範囲確保のため、耐久面はタマゴうみではなく、横のいやしのはどう、いのちのしずく、サイドチェンジ、ひかりのかべ等によって補う。

 

これは正直良い作戦だと思いました。

 

しかし、対戦相手を見ると、全員がラッキーよりも高いすばやさから「ちょうはつ」のできるポケモンであるタチフサグマ、カプ・テテフキテルグマを所持しており、格闘タイプの技の通りが良いことから、ラッキーが積みきるまでに相手の対応が十分間に合ってしまうという欠点があります。

(これ、実は僕が対戦当日までダブル6→4だと思い込んでたため"僕の対応が間に合わない"と思ってましたけど、実は全員選出だったのでワンチャンなんとかできてた説があります。まぁ、もうイマサラタウンですね。)

 

 

○作戦その3

トリルムシャーナでワイフォ無双プラン

ムシャーナはダブルにおいて非常に強力な技「ワイドフォース」を覚えます。ミュウでサイコフィールド、ムシャーナトリックルームを展開し、次のターンから2体でワイドフォースを連打していれば相手がどんどん倒れて行くだろうというプラン。あくタイプのタチフサグマにはマリルルカリオが睨みを効かせられるはず。

 

やってることは強いかもしれませんが、これも穴だらけでした。

 

まずミュウでサイコフィールド、これが超弱いです。同じブロックにいるテテフが0ターンでできることを1ターンかけて持ち物のないミュウでさせるのはあまりにリスキーですし、初ターンでタチフサグマがダイアークをすると何もできずに崩壊する可能性すらあります。しかもこちらのフェイントやアクアジェットが無効化されます。アンチシナジーもいいとこです。

 

 

さて、ここまで3つの作戦を考えましたが、見事に全部弱く、どうしたもんかと悩んでいたのですが…

 

ダメージ計算をぽちぽちしてると意外な事実が判明しました。

 

 



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マリル、けっこういける。

 

 

 

こうげき種族値20と、イワークの半分以下のこうげきしかマリルですが、"ちからもちの補正"というのがかなりバグっており、いのちのたまを持たせてダイマックスすることで、だいたいの相手を倒せることが判明したのです。

 

※ダメージ計算

・特化珠ダイストリーム(130)

ダイマH4振りリザードン→100.0~118.8%

ダイマH4振りウインディ→91.0~107.2%

耐久無振りネイティオテテフ→100%以上

・特化珠ダイフェアリー(130)

ダイマH4振りオトスパス→88.5~104.5%

耐久無振りリーフィア→70%以上(確定2発)

ふしぎなうろこH252ミロカロス→50%以上(確定2発)

・特化珠ばかぢから(120)

ダイマH4振りタチフサグマ→91.1~107.7%

 

この事実はだいぶ話を変えました。

私のパーティは全体的に火力とすばやさ両方に自信のあるポケモンがおらず、攻撃的な戦術を用いるのがかなり躊躇われましたからね。

しかし、マリルのすばやさは40族。最遅にすると実数値40となり、トリックルーム下ならムシャーナ以外の全ての相手より早く動くことができます。(アシマリは同速)

 

そのため、今回は"ダイマックス珠マリル"を主軸としたトリル構築とし、他のポケモンをそのサポート、もしくは別の作戦の偽装とすることで相手の戦術を崩し、有利を押しつけていくという、作戦1,2,3の全てを利用したプランで大会に望むことにしました。

 

 

3.使用ポケモン及びギミック

以下、採用したポケモンをギミックと合わせて紹介します。(ステータス内のかっこの数字は努力値)

 

※以下常態

 

○ミュウ(持ち物なし)

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性格:ずぶとい

ステータス:207(252)-108-167(252)-121(4)-120-107(たぶん)

特性:シンクロ

技構成:サイコショック/へんしん/コーチング/トリックルーム

解説:

コアラとマーチwithポケモンにおけるシークレット枠。個体はすばやさまぁまぁの20THミュウ。

ルカリオと同時に初手に出すことによって、「せいぎのこころふくろだたき」を強烈に匂わせる。相手のダイマックス技をダイマルカリオを倒すための変な技にさせてその攻撃を耐え、その隙にトリックルームを張る。種族値オール100の耐久力は凄まじく、HB特化にすることでタチフサグマの特化ダイうっぷんばらしすらも確定2発に抑えることができる。禁伝まぼろしの制約である"持ち物なし"だが、はたきおとすを威力半分で受けることができるというメリットを発生させているため、あまり苦に感じることはなかった。

後述するが、今回は"ムシャーナを敢えて採用しない"ことによってトリックルームの匂いをさらに無くしているため、初手選出した際のトリルの成功率は驚異の100%であった。

トリックルーム展開をした後はマリルコーチングしてさらに強化していき、マリル無双†体勢を整える。

また、相手の攻撃がマリルに集中し、ミュウが無視された場合をケアするため、"へんしん"を採用することでコーチングの受けたマリルが2体になるという小学生の男の子だったら間違いなく泣いちゃうギミックすらも用意している。

へんしんしない方がタイプ的に良いこともあるため、通りの良いこうげき技としてサイコショックを採用した。これで相手のラッキーもバッチリである。

一応サブプランとして、ラッキーをコーチングしてぼうぎょを上げて、さらにそのラッキーにへんしんして、コアラのマーチ開封時に起きた"ラッキー2体"を表現するという戦術もある。相手は泣く。

ミュウを採用することでパーティが5体になるというデメリットこそあったが、2体分以上の活躍を充分にしてくれた素晴らしい当たり枠ポケモンであった。実は一番の神引きだったかもしれない。

 

ルカリオ@こだわりスカーフf:id:fales-kily:20201227134624j:image

性格:ようき

ステータス:177(252)-131(4)-90-*-90-156(252)

特性:せいぎのこころ(とくせいパッチ使用)

技構成:いわなだれ/いやしのはどう/いのちがけ/インファイト

解説:

初ターンで神風特攻する過労死モンスター。

相手一体に177固定の大ダメージを与え、1ターンできぜつすることで2ターン目からトリルしたマリルが大暴れするという作戦を遂行するために、無くてはならない存在だった。

証付きのポケモンであるが、特性パッチを使用して敢えて隠れ特性"せいぎのこころ"にして採用した。ふくろだたきをしないのにわざわざパッチを使用してまで隠れ特性にしたのには理由がある。初手出した時点で相手のウインディが特性"いかく"を発動させた際、"せいしんりょく"であった場合いかくを無効化してしまい、せいぎのこころふくろだたきをしないということがバレてしまう。"ふくつのこころ"で採用しても、ピカチュウねこだましをした際にすばやさが上昇してバレてしまうため、作戦遂行のために特性は"せいぎのこころ"一択であった。ちなみに後述するカイロスの"ぶんまわす"でせいぎのこころを発動させることもできるが、多分弱い。

一応、ルカリオダイマさせてコーチングすることや、ぶんまわすせいぎのこころで殴ることも考慮してこうげき技にインファイトいわなだれ(リザードンウインディ対策)を採用し、もうひとつはダイウォールができ、ラッキー育成プランになっても大丈夫なようにいやしのはどうも採用した。コーチングでも良かった。

あまりにも美しい神風特攻っぷりだったためか、ファンアートまで描いてもらった。

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正直めっちゃ嬉しいです。(Thanks by ミズノさん.)

 

マリル@いのちのたまf:id:fales-kily:20201227140731j:image

性格:ゆうかん

ステータス:177(252)-79(252)-70-*-71(4)-40

特性:ちからもち

技構成:たきのぼり/じゃれつく/アクアジェット/ばかぢから

解説:

本構築の軸であり、大会を通して最も相手を倒したMVP、「いかつい パクツイ」(ラップ)。

火力の高さに関しては前述した通りなので特に語ることなし。第6世代の頃にルリリすてみタックルでガルーラを倒す動画を見ていなかったらこの発想にたどり着くことはなかった。ありがとうあの動画の投稿主。もう誰だったか忘れたけど。

ってかこのポケモンルカリオより耐久ないのか。ウケる。

あと、マリルってダイマックスするとめっちゃ腹出てるように見えるんですよ。可愛いから見てみてください。

 

○ラッキー@しんかのきせきf:id:fales-kily:20201227141741j:image

性格:わんぱく

ステータス:326(4)-25-62(252)-*-157(252)-70

特性:しぜんかいふく

技構成:タマゴうみ/サイドチェンジ/ちいさくなる/ちきゅうなげ

解説:

なんと大会開催5分前に無理矢理ランクマスターリボンをつけることができた色違いラッキー。2つ目の軸である"ラッキー育成プラン"の要である。ちいさくなるでひょいひょいしながらミュウでコーチングをし、最終的に相手を詰ませるための構成となった。

タチフサグマにちきゅうなげベースのダイナックルすることも考慮してこうげきには下降補正をかけず、とくこうにかけた。

このパーティの主軸はマリルであり、マリルが暴れることさえできれば仕事はほとんど回ってこないのだが、vsアインズくんの試合において、サブプランをせざるを得ないことになってしまい、読み合いによる読み合いを制した末、相手を詰ませて執念で勝ちをもぎ取った。サイドチェンジとちいさくなるは酷い技だなと久しぶりに思った。

裏話だが、実は大会当日まで"ちきゅうなげ"を遺伝したラッキーを一体も所持していなかったため、GTSエアームドと交換してもらった。ありがとう、遠い国の誰かさん。

 

カイロス@きあいのタスキf:id:fales-kily:20201227142958j:image

性格:ようき

ステータス:141(4)-177(252)-120-*-90-150(252)

特性:かいりきバサミ

技構成:ぶんまわす/シザークロス/インファイト/フェイント

解説:

片翼どころか両翼失って地面に着いたおねむな戦士。

ここまでの4枠でタスキが余ったこと、マリルの狩り残した相手をスイープするポケモンが必要だったこと、相手のブロッキング及びファストガードを貫通する枠が欲しかったことからフェイント採用のASタスキカイロスが最後の枠に入った。

ムシャーナを採用した場合、構築の時点で"トリックルーム"がしてしまい、ミュウにちょうはつがとんでくる可能性もあったため、選択肢がこれしかなかったというのもある。

※スコルピは論外。

特性は相手のいかくやなきごえを考慮してかいりバサミを採用。かたやぶりにする理由もないのでね。

タイプ一致かつエスパーあくが多いためシザークロスを採用したが、びっくりするほど弱かった。また、私のアイデンティティであり、かつルカリオのせいぎのこころ起動のためにぶんまわすを採用したが、絶対別の技の方が良かった。でもやりたくなっちゃうじゃん。だって男の子だもん。

大会全体を通して採用意図通りの動きをしてくれたため、まぁ良かったと思う。

コイツがまた陽の目を浴びる日は果たしていつ来るのか。翼、帰ってきてくれ。

 

 

 

4.取り敢えず一旦前編終了

長くなるので前編はここまでです。後編からは試合の戦績や、実際の試合での流れ、全体を通しての感想なんかを書いていきたいと思います。

 

それでは皆さん、また次の記事で。

 

せばな( *・ω・)ノ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個体紹介、ミュウとルカリオで書きたいこと全部書いてしまったので後半すごいテキトーになったな。。。